脱プラスチック生活 まちかど情報室 4月12日19日

海洋汚染環境

2021年4月12日のまちかど情報室のテーマは”今日からできる脱プラ生活”でした。

大手コンビニなどでも弁当などの容器を紙製にする活動が活発になっていますが、私たちが無理せず、楽しみながらプラスチックを減らせる方法を教えてくれたのは、海洋プラスチックごみの研究をしている 海洋研究開発機構 中嶋亮太さん。

日本の沖合の深海 駿河湾 水深約1400m。レジ袋がたくさん。

日々出される大量のプラスチックゴミのうちの一部が海に流れ出していて、分解されずに漂い続けています。

2050年に海にあるプラスチックの量が魚の量を超えるという推定もあるくらい尋常ではない量のプラスチックが流れ込んでいます。

船のスクリュープロペラに絡まったりして船の事故が起きるとか、スーパーで買った魚のおなかの中からプラスチックが出てきて気持ち悪くて食べなくなる、そういった様々なリスクが今後予想されています。

脱プラスチック生活

そこでまず私たち一人ひとりができる行動が、プラスチックの食器や容器をなるべく使わないようにすることです。

ほんの短時間しか使わないもの、瞬く間にゴミになっていくものを使い捨て、あるいはワンウェイプラスチックと呼んでいます。

とにかくこれを減らすことが重要です。

キーワードは断る(Refuse リフューズ)です。プラスチックをもらわなければいいんです。

マイボトル・箸/スプーン・バッグ を持ち歩く

もらわないために中嶋さんが行なっているのが、いつもバッグに必ず入れているアイテムが4つあります。

一つがマイボトル、マイ箸、マイスプーン、マイバッグ。まずどれか一つでも持ち歩くことから始めると良いです。

もらわないための更なるヒント。

中嶋さんの友人で脱プラ生活を実践している古賀陽子さんに教えてもらいました。

外出する時に持ち歩いているのがスプーン。先がフォークのようになっています。

ご飯を食べる時もスープを飲むときも一本で済みますし、スプーンとフォークそれぞれ持って行かなくてもいい。持ち運びに便利です。

コンパクトにたためたり、両端がスプーンとフォークになっていたりと、色々な形のものがあります。

古賀さんは、お気に入りの布で包んで持ち運んでいます。

プラスチックのケースを使わないことも、プラごみの削減につながります。

マイストローを持ち歩く

そしてカフェなどではプラスチックのストローを削減する動きも広がっています。

そこで、古賀さんはステンレス製の マイストローを携帯しています。

冷たい飲み物飲む時に、金属なのでストロー自体も冷たくなります。それが夏だとすごく気持ちいいなと思います。

他にも紙や、シリコーン、竹、ガラスなど、様々な物ものがあって、感触も違うので、好みのものを見つけるのも楽しいです。

包装プラスチックをもらわない

さらに買い物で、できるだけもらわないようにすると良いのがネット通販の商品を包むプラスチックです。

そこで、中島さんが実践しているのが…

「簡易包装にしてください」と備考欄に書くと、対応してくれるネットショップも結構あります。今後トレンドになっていくでしょう。

実際に「プラスチックごみ削減のため簡易包装でお願い致します」と書いて敷物を注文したら、プラスチックの袋は使われずに配達されてきました。

 

一番大事なのは長く続けていくこと。結果的にゴミを減らすことになりますし、習慣にしていくことで、環境に優しくなっていくわけですから。

とにかく楽しみながら、できることからちょっとずつプラスチックは減らしていくことが大事です。

楽しいと感じるようになるためには、いろいろなことを知らないといけません。なかなかすぐに楽しめません。

一人ひとりの行動が大切になります。

キッチンから脱プラスチック生活

2021年4月19日のまちかど情報室のテーマは”キッチンから始める脱プラ生活”でした今回も、教えてくれたのは、海洋プラスチックごみの研究をしている 海洋研究開発機構 中嶋亮太さん。

中嶋さんは、プラスチックごみによる海洋汚染の実態を調査し、その対策を提言しています。 中嶋さんは、私たち一人ひとりがプラスチックの使用を減らしていくことが大切だと言います。

プラスチックしか選択肢がないと思っている人が多いんですが、実は探すとプラスチックではなくても使えるものはいろいろ世の中にあって、プラスチック以外のものに目を向けることが重要です。

その目を向けるための参考になればということで、中島さん自身が運営するサイトでそのノウハウを紹介しています。

→ プラなし生活

家の中で取り組みやすいのが、 キッチンでのプラスチックゴミの削減です。

新聞紙の生ゴミ入れ

生ゴミを処理する時に、普通、ポリ袋や水切りネットに入れて捨てています。

このプラスチックを減らすための技があります。新聞紙で作る生ゴミ入れです。

中島さんの友人でこれを使っている古賀陽子さん。

料理の時にこの袋を用意して生ゴミを入れていきます。

プラスチックゴミを減らせる上にさらに良いことがあります。

生ゴミをポリ袋に入れて捨ててしまうと、水分が溜まって臭いが発生しやすいです。

一方、古賀さんは新聞の袋に生ゴミを入れたあと、半日ほどおいて、乾かしてから捨てます。

すると脱プラしながら嫌な匂いをも消せます。

「新聞紙が水分を吸ってくれるので、悪臭がしにくいです。虫も寄ってこないので、かえって清潔な感じになりました。」

新聞紙がないご家庭でも、チラシや包装紙など大きめの紙があれば簡単に作れます。

見開き1枚あれば OK です。

①横にして1/4ほど折る。
②裏返して三つ折りに。
③右隅を下の折ってある部分に差し込む。
④裏返して上を三角に折る。
⑤下のポケットになっている部分に差し込む。

1分もかかりません。家族と一緒にまとめて作っておくといいでしょう。

↓ 作り方の動画

保存容器をプラスチック以外で

続いての脱プラ生活のポイント。キッチン用品を買う時にも、コツがあります。

キッチンで見る代表的なものの一つがプラスチックの保存容器です。
プラスチックではないものに置き換えられるものが、探すと結構あります。

陶磁器や耐熱ガラスの容器があります。こうしたものを長く使う事が、将来的に見るもプラスチックゴミの削減につながります。

磁器の容器は、そのまま電子レンジで加熱でき、食器として出せます。洗い物が減らせます。

プラスチックではない商品を見つけた時に、あ、これプラスチック使ってない。やったという感じで、楽しく、ちょっとずつ、プラなしにしていくのが大事かなと思います。

キッチン用品で言えば、ヘチマを使ったスポンジがあります。

選ぶときにどんな素材がいいかな、どんな素材を選ぶといいのかな、と考えてもらえると、楽しいかなと思います。

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