食中毒の潜伏期間、薬、発熱について

家庭の医学

stomachache

 

食中毒の潜伏期間ってどのくらいなの?

原因によって期間はどのくらい違うの?
短い場合はどれくらい?
長い場合はどれくらい?

食中毒は薬で治る?

下痢や嘔吐、発熱の症状があったけど食中毒?

これらの不安を解消しましょう。

 

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食中毒の潜伏期間は?

 

食中毒の潜伏期間には短いものと比較的長いものがあります。

潜伏期間(時間)が短か目のものから、症状とともに列挙しておきます。

黄色ブドウ球菌
30分~6時間(平均およそ3時間)で主症状は吐き気、嘔吐、腹痛です。

セレウス菌 嘔吐型
30分~6時間で吐き気、嘔吐が起きます。

ウェルシュ菌
およそ6~18時間(平均10時間)で主に腹痛、下痢がみられます。

サルモネラ属菌
6~72時間で、腹痛、下痢、嘔吐、発熱の症状がみられます。

セレウス菌 下痢型
8~16時間で腹痛、下痢がみられます。

腸炎ビブリオ
8~24時間(2~3時間の場合も)で、激しい腹痛、下痢など。発熱、吐き気、嘔吐を起こす場合もあります。

ボツリヌス菌
食品摂取後8~36時間で吐き気、嘔吐、神経症状が現れます。

O157以外の病原性大腸菌
菌種により12~72時間、1~5日(たいてい3日以内)、4~8日で腹痛、下痢、発熱、嘔吐、頭痛などの症状が現れます。

ノロウイルス
24~48時間で主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱です。

カンピロバクター
2~7日(平均2~3日)で発熱などから吐き気、腹痛などがみられ、下痢を繰り返すこともあります。

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腸管出血性大腸菌(O157)
4~8日で激しい腹痛で始まって、水様下痢を起こすことが多いです。その後、下血(血性下痢)がみられます。

 

食中毒と薬

 

下痢は食中毒の原因である細菌やウイルスを排出してくれます。

下痢を抑えるために腸管運動抑制成分が入った下痢止め剤を使ってしまうと細菌やウイルスを体内に留めてしまうことになります。

食中毒が疑われる場合には、安易に市販薬を服用することは避け、医師の診察を受けましょう。

ただ、下痢によって体内の水分が失われていくと脱水症状になることがあります。経口補水液などで水分を少しずつ摂って脱水症状を防ぎましょう。

スープやリンゴジュースなども胃腸に負担をかけずに水分を補うことができます。

 

食中毒と発熱

 

食中毒は原因によって発熱する場合と発熱しない場合があります。

食中毒でも発熱するとは限りません。発熱がなければ食中毒ではないと安心できるわけではありませんし、発熱を伴っていても食中毒だと断定できるわけでもありません。

発熱を伴う主な食中毒を列挙しておきます。

サルモネラ
38~40 ℃の発熱を伴うことがあります。

腸炎ビブリオ
しばしば37〜38℃の発熱がみられます。

腸管出血性大腸菌(O157)
発熱は軽度で37℃台です。

O157以外の病原性大腸菌
38~40℃になります。

カンピロバクター
発熱すると37~38℃台になります。

ノロウイルス
微熱が1~2日続きます。

(東京都福祉保健局HPより引用)

 

まとめ

 

食中毒の潜伏期間、発熱するかどうかは原因によって変わってきます。

個々人の免疫力など様々な要因によって変わってくるでしょうが、原因によって傾向があります。

考えられる原因と潜伏期間、症状、発熱の有無などを総合的に考え、食中毒だと思ったら、なるべく早くお医者さんに診てもらいましょう。

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