2022年1月17日のまちかど情報室のテーマは”クラフトビール 楽しむには”でした。
クラフトビールは、大手メーカーと違って小規模な醸造元で作っているものを言いますが、最近人気が高まっています。
今新しい楽しみ方があるそうなので教えてもらいました。
銘柄ごとに独特の味や香りが楽しめることから人気が高まるこのクラフトビール。
さらなる楽しみ方を教えてくれたのはクラフトビール愛好家 川野亮さん。
店で飲み歩いたビールの味をネットなどで発信する川野さん。
クラフトビール東京 – おいしいクラフトビール(Craftbeer) のお店と情報サイト
川野さんはクラフトビールの魅力について以下のように語っています。
「クラフトビールは味に多様性がある。色々な情報を聞いていくと、自分の好きなものが見つかって、必ず好きなビールが見つかる。 」
川野さんのおすすめ① テイクアウトで楽しめ
クラフトビールを冷たいまま保持できる形で美味しく持ち帰れるのが最近のトレンドです。
東京渋谷の店。クラフトビールが大好きな女性が取り出したのは、グラウラーといわれる容器。
自分の容器でビールをテイクアウトできるようになっています。
炭酸が抜けないように、水筒よりも気密性が高くて、1日・2日なら炭酸が持ちます。
グラウラーはいろいろなところで売っていますが、雑貨店や通販などでも売っています。
大体3,000円ぐらいから手に入ります。
コロナ禍の2年前、国が飲食店を支援するため酒の販売を特例で認めたことから、このテイクアウトが広がりました。
早速自宅で味わいます。毎月新しいビールを持ち帰るのが楽しいと言います。
「ワクワク感を持ちながら自分が経験したことがないことに出会えると、より喜びも大きくなります。 」
東京都北区。Let’s Beer Works
最近ではボトルがなくても楽しめます。
ここでは、注文したビールを缶に注いでもらえます。
店が用意したアルミ缶。ボトルを持ってこなくてもその場で缶に詰めてもらえます。
封もしてくれます。ラベルまで。この時期、桃やりんごなど、果実の入った香りのいいものが人気で、テイクアウトの需要も増えています。
「プレゼントとか、友達の家に遊びに行く時に渡すギフトとして。 」
「この季節だけ”限定で出ます”みたいなシーズナルビールも非常に多いです。今しか飲めないビールを持って帰って、自宅で飲めるというのがテイクアウトの魅力だと思います。」
川野さんのおすすめ② さらに遠くの味を
全国には500以上もあるとされる醸造元ですが、もっと味わいたい人にはこんなサービスもあります。
全国1,800種類からその都度選ばれた厳選した6種類が2週間に1回届きます。
いわゆるサブスクリプションです。毎月一定の金額で購入します。
Otomoni(オトモニ) | 毎回違うクラフトビールの飲み比べができるサブスク
「全てを追いかけるのは、個人の力ではとても無理です。全く存在を知らなかったビールが送られてきて、『こんなものがあったんだ』『飲んでみたらすごくおいしい』みたいな発見があるので、それが非常に楽しいです。」
なかなか遠くに行けないので、コロナ禍でも遠くのビールが楽しめることから、2年前より会員は2倍に伸びました。
「ビールはこういうものというイメージをいったん脇に置いておいて、クラフトビールを先入観なしに飲んでみることをやってほしいです。」
2022年1月24日のまちかど情報室のテーマは”地域を味わえ クラフトビール”でした。
小規模の醸造元が作るのがクラフトビールです。
国内外、様々な場所で作られているので、ビールを飲みながら地域の魅力を感じることができます。
今回もクラフトビールの楽しみ方を教えてくれたのはクラフトビール愛好家 川野亮さん。
川野さんは自ら飲み歩いたビールの魅力をネットなどで発信しています。
最近の傾向を聞くと…
「アメリカのクラフトビールの文化を受けた新しいビールが出来てきています。」
川野さんのおすすめ③ 世界を味わえ
東京都世田谷区のクラフトビール専門店 Pigalle Tokyo。
揃えているのは、世界15カ国、70種類ほど。日本ではなかなか出会えない銘柄もあります。
特に力を入れるのは、ヨーロッパ。ビール大国以外の国も多くを集めていて、さまざまな味や香りが楽しめます。
店主「味わいのバリエーションが多いので、自分で好みのものを探すのが面白いと思います。」
川野さんのおすすめ④ 地域密着を楽しむ
「地域と密着した形で発展しているブルワリー(醸造所)が最近多いです。」
東京都東村山市にあるクラフトビールの醸造所 Distant Shores Brewing。
イギリス人の男性が、5年前に本場の味を紹介しようと始めました。
3年前から作りたてのビールを毎週日曜日、醸造所の前で売るようになりました。
地元の人にビール作りを知ってもらおうとしました。
やがてここは人気スポットとなり、地元の人々が集まるように。
ビールに合う食べ物を売る人がやってきたり、農家の方が野菜を売りにきました。
ここで出る麦芽の絞りかすを肥料にした野菜です。
「ビール好きが集まる。」
「いろんな交流があるのがいいと思います。」
醸造所運営「地元の人が週末に友達と会い、くつろぐ場所として使ってくれています。そうした時間は大事なものですからね。」
更に川野さんが勧めるのは、材料作りから地域密着にこだわるビールです。
埼玉小川町の農家。敷地でなっている柚子を収穫しているのは、この町でビールを作る 麦雑穀工房 鈴木さん。
ここで取れるゆずやキウイなどを無償で譲ってもらい、ビールの材料にしています。
鈴木さん「収穫している香りがそのままビールに乗ってきますので、とても爽やかで、すっきりしたビールに仕上がっています。」
さらに、一昨年、ビールのファンとヤマモモを収穫するイベントを開催。
ビールも地元も知ってもらおうとしました。
その収穫したヤマモモを生かしたビール作りを今進めています。
地元の爽やかな魅力が詰まった商品は間もなく完成です。
「樽の木の香りも入っていますし、ヤマモモの酸味であったり、バランスよく仕上がってきています。」
鈴木さんは、果物の他にも麦やホップなどでも地元産を増やしていくつもりです。
「僕たちはただビールを作るのではなく、その原料の生産者の顔まで届けることができたらいいなという思いで作っています。」
川野さん「その場所で採れたもので造られたことは、そこでまた再生産が起きるので、そこの土地自体も栄えますし、自分達もおいしいビールが飲める。非常に魅力があると思います。」
ヤマモモ入りのビールは2022年1月には出来上がるそうです。
上記のグラウラーでも売ってくれるということなので、持って行ってみるのもいいかもしれません。
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