2020年10月2日 9日のまちかど情報室のテーマは”焼きたて!簡単パンづくり”でした。初めてでも手軽にできるパンづくりを教えてくれたのはオンラインの講座でパンづくりを教えている家庭製パン研究家 吉永麻衣子さん。吉永さんは家庭で簡単にできるパンの作り方を書籍でも伝えています。
パンづくりはこうじゃなきゃいけないとか、こういう道具が絶対に必要と思い込まれている方が多いかもしれませんが、1回その概念を壊して、以下に紹介するパンづくりにチャレンジしていただきたいと思います。
パンづくりは簡単3ステップ
ステップ1 生地づくり
一般的には手でこねたり、たたいたりしますが、吉永さんのレシピではその必要がありません。その秘密はシンプルな材料にあります。
材料
- 水 150g
- 強力粉 180g
- オリーブ油 適量
- ドライイースト 2g
- 塩(仕上げ用) 適量
- 塩(生地用)3g
通常使う牛乳や卵、バターは入れずに水を使います。一般的なパン生地よりも水分量が多いので、スプーンで混ぜるだけで生地が完成します。
保存容器に強力粉、塩、ドライイーストを入れたら、水を加えてスプーンで混ぜるだけ。スプーンで混ぜれば生地ができあがり。たたかず、こねません。
ステップ2 発酵
パンを膨らますのに欠かせない発酵。通常は湯煎などで温めて酵母の活動を促して生地が膨らむのを待ちます。
生地を温める35℃ないし40℃という環境を自分で作らなければならず、それを保つのも大変で、煩わしいです。
一方、吉永さんのレシピでは、生地の入った保存容器を冷蔵庫で一晩(8時間以上)寝かせるだけ。
酵母は低温でもしっかり働いて、きちんと発酵が進みます。冷蔵庫の中は、放っておいても一定の温度に保ってくれるので、長時間発酵で味が落ち着いておいしくなります。
ステップ3 焼く
まず発酵させた生地を三つ折りにしていきます。表面をカリッとさせるためにオリーブ油と塩をふりかけます。
パンを焼くときに使うのはトースター。オーブンを使うときはあらかじめ内部を温めておく必要がありますが、その手間を省いて、トースターにそのまま生地を入れます。
トースターは庫内が小さくて熱源が近いので、表面がパリッとして、中の水分がしっかり残った状態で焼き上がります。好みの方が多いのではないかと思います。
15分ほどで完成。冷蔵庫で前日のうちに生地を冷蔵庫で寝かせておけば、忙しい朝でも焼きたてのパンを楽しめます。
家庭でパンを焼くと、台所からいい香りが家中に広がります。家族で食べるのが幸せだなぁと感じるので、皆さんに味わっていただきたいと思います。
トースターがないときはフライパンでフタをして弱火で10分、裏返して13分、もしくは魚焼きグリルで弱火5分、アルミホイルをかぶせて13分。
フライパンならもっちりし、グリルの場合はふんわりと、焼き上がりが違います。
台所にある食材でパンづくり
10月9日放送分では、台所にある食材を上手に使いながら手軽にパンを焼けるアイデアを教えてくれました。吉永麻衣子さんは身近な食材を活用して手軽にできるパンづくりを書籍でも伝えています。
レシピを見ながらパンをつくると、どうしてもこのパンを作るためにこの材料を買ってこないとなってしまいます。そうではなくて、冷蔵庫の掃除のつもりでいろいろな材料を使うといいでしょう。まず吉永さんがおすすめするのが…
残りもので惣菜パン
例えば、前の日の夕食で残った餃子。何かひとつ少し塩気のある肉類、加工肉系があるといいですね。味が引き締まるのでおいしいです。ケチャップ、溶けるチーズと一緒にピザパンに塗るとおいしいです。その他、ピーマン、トマト、とうもろこしなど、ピザに合いそうな野菜を選びます。
まずは吉永流 簡単生地づくり。強力粉 180gに塩 3gとドライイースト 2gを加えて水 150gを入れてよくかき混ぜます。冷蔵庫でひと晩(8時間以上)寝かせれば生地の完成。
できあがった生地を3等分してケチャップを塗ったら、餃子を皮ごとざっくり切って、ゴロゴロと生地に乗せていくだけです。他の具材も加えて生地をねじっていきます。こうすると初めての人でもパンの形が作りやすいといいます。
最後にトースターに生地を入れます。1200Wのトースターなら15分ほどでできあがりです。塩気のあるおかずであれば、たいていおいしい惣菜パンになります。
きんぴらごぼうや肉じゃがをちょっと崩したり、天ぷらやフライ、揚げ物なども少しソースに浸して入れるとポイントになるので、おいしくいただけます。
買い置き食材を活用
缶詰や乾物などを使います。ツナの缶詰と焼海苔、溶けるチーズ、白ごま、マヨネーズ、しょうゆを用意します。
まずはツナと白ごまとマヨネーズ、しょうゆで和えたら、生地に焼海苔を乗せます。ツナとチーズを加えて巻き寿司のようにくるくると巻いていきます。
食べやすい大きさに切り分けてからトースターで15分ほど焼けば、和風パンのできあがり。
台所にある食材を自由に使って、オリジナルのパンづくりを楽しめるというアイデア。
少しだけ残ったチョコレートや甘納豆、ナッツ類など、食べきれないようなものもうまく使えば、気楽にパンづくりできますよ。
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