ほこりやキッチンなどのカビ予防 矢口貴志 まちかど情報室 5月17日24日

ほこりの中のカビ対策 家庭

2021年5月17日のまちかど情報室のテーマは”今から始める カビ対策”でした。

カビというと湿気の多い所を思い浮かべるかもしれませんが、それだけではありません。実はほこりの中に潜んでいます。

ほこりの中のカビ対策を教えてもらいました。教えてくれたのは、カビの研究が専門の千葉大学 真菌医学研究センター 准教授 矢口貴志さん。

ほこりの中のカビ

一見きれいな部屋の中にもカビが潜んでいます。どこにいるかというと、ほこりの中です。ほこりには、カビがたくさん生息しています。

もともとカビは土の中にいます。家庭内に土ぼこりとともに入ってくるので、風通しの悪い場所や、空気がよどみやすい場所はほこりがたまりやすいので、そういうところにはカビが多くいるということになります。

こうしたほこりが風などで舞うと、中にいるカビが部屋に浮遊してしまいます。

たくさんのカビを吸いすぎると、アレルギー反応を起こすので、鼻水、くしゃみなどの症状を起こします。

ほこりがたまったら、それを掃除することが必要になります。

家具の裏のカビ対策

早速掃除、ということで、特に風通しが悪くてほこりがたまりやすい場所は家具の裏です。

テレビ台を動かすと、隙間にほこりがいっぱいということはないでしょうか。

そこでオススメなのが、普段から家具と壁の間に隙間をあけておくことです。

モップや掃除機のノズルが入るくらい開けると、掃除しやすいです。

この部分には風通しがあるので、ほこりがたまりにくくなります。

カビは湿気が多いと増殖・繁殖しやすくなるので、これからの季節は特にこまめに取り除くことが大切になってきます。

クローゼットのカビ対策

そして気をつけたいのがクローゼットです。

扉を閉めていても、気づいた時には結構たまっています。

衣類などの出し入れの際に、ほこりとともにカビが舞い上がると、しまっているものがカビてしまう原因になります。

掃除の際には、ほこりをしっかり取り除いて、スプレーなどで除菌をするとより良いです。

さらに湿気を少なくするために、扉を開けて10分ほど扇風機で空気を入れ替えるのがおすすめです。

エアコンのカビ対策

そして1度チェックしておきたいのがこれから使う機会が増えるエアコンです。

フィルターにほこりが付いている場合は、取り外して掃除機と水洗いして取り除きます。

最後に除菌スプレーをかけて乾かします。

フィルターを自動で掃除するエアコンもあるので、説明書で確認してから行なってください。

それと吹き出し口は、静電気でほこりがとどまりやすいです。

吹き出し口は、パソコン用のほこりとりや、割り箸にティッシュや布を巻きつけたもので拭き取ります。

掃除をよくしてカビを一回取り除いてやると、梅雨時であっても、それほどカビは増えません。

カビ対策としては、クローゼットに服をしまう時は、ほこりをしっかり払うことが大切です。

中の湿気を少なくするために、一度着た上着やズボンは、汗を拭き取ってから、乾かしてからしまいましょう。

 

2021年5月24日のまちかど情報室のテーマは”手軽にできる カビ予防”でした。

水をよく使うキッチンなどでカビの発生を抑えるための技を教えてもらいました。

今回も教えてくれたのはカビの研究が専門の千葉大学 真菌医学研究センター 准教授 矢口貴志さん。

梅雨のカビ予防

気温が20°から30°、湿度が60%を超えるとカビはよく生育します。
これからの季節は、そのような気温と湿度になるので、カビが増えてきます。

梅雨はカビの季節です。特にカビが生えやすい場所の一つが水気の多いキッチンです。

シンク周りのカビ予防

シンクの周りをこまめに掃除することが大事ですが、特に要注意なのが、シンクの中や排水溝など。カビは水分が多くて汚れの多い場所によく発生します。

排水溝のふたの裏を見ると、カビが。繁殖しやすい場所です。

きれいにしなければいけない、けれども面倒。手軽に何かできないかということで達人の技。

アルミホイルを使います。難しい使い方はしません。クシャッとするだけ。アルミホイルを丸めてゴルフボールほどの大きさにします。

ひとつポンと置くだけでカビの増殖を抑える効果があります。

アルミホイルなどを丸めて中に入れておくと、金属イオンが発生します。

金属イオンがカビや細菌の膜に作用して、膜の機能を阻害することにより菌の生育を抑えます。

アルミホイルは、小さく丸めることで、水の流れを妨げません。汚れてきたら交換します。

その他、置ける場所としては、水気の多い三角コーナーになどにも入れておくとよいです。

見落としがちなのが蛇口です。黄色っぽく見える部分にカビがいます。

洗い物の際に、洗剤や汚れが飛び散ってつくとカビの原因になるので、こまめに拭き取っておくことが大切です。

冷蔵庫のカビ予防

さらにキッチンで気をつけたい場所は、冷蔵庫。温度は低いですが、油断は禁物です。

冷蔵庫で大体4℃ぐらいの温度になっていますが、その温度だとカビは死ぬことはありません。

一部のカビはゆっくりですが、成長することができます。

ごぼうやじゃがいもなど、土がついたまま入れているかもしれませんが、土ぼこりと一緒にカビを冷蔵庫の中に入れてしまいます。

それが他の野菜に移って、そこからカビが生えてしまいます。

そのため、土のついた野菜は、まず水洗いして、水分をよく取ります。一番のカビの原因をカットします。

そして他の野菜に直接触れないように、ラップやポリ袋で軽く包んでから、しまいます。

そして、カビの栄養になる野菜のくずも取り除いておくことが重要です。こまめな掃除が大切です。

カビが発生する前にカビが発生しにくい環境を作ってあげることが大切です。

下駄箱と風呂場のカビ予防

もう一つこの時期に注意したいのが下駄箱です。

靴についた土ぼこりにもカビが潜んでいますし、下駄箱は湿気がこもりやすいので、カビが増えやすいです。

一度履いて、しばらくしまっておく場合には、土ぼこりをしっかり払って、一晩おいて乾かします。

そして除湿剤を入れてからしまうといいです。

 

カビの生えやすい場所としてお風呂があります。

お風呂は天井をこまめに掃除するのがポイントです。

天井にカビが生えるとそれが落ちてきてよ、床や壁についてしまうので天井をきれいに保つと、カビ予防には効果的です。

 

掃除をよくするなど事前の対策をすることで、カビの発生を抑えられます。是非心がけていただければと思います。

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