2020年10月1日・8日のまちかど情報室のテーマは、”ごっこで防災力アップ”でした。
今、台風シーズンですが、災害時にどう対応すればよいのか、子どもが楽しみながら学べる方法、災害時に断水して水道が使えなくなったらどうするのか、親子で備える方法を教えてくれたのは、防災士としても活動する管理栄養士 今泉マユ子さん。
今泉さんは東日本大震災で防災の大切さを痛感し、防災士の資格を取得。子どものごっこを通じた防災を提案しています。
ごっこを通じた防災
なんでもごっこ遊びにしてとにかく親子でやってみる。そして「気づく」「考える」。これを繰り返すことで子供の防災力をアップさせましょう。
停電ごっこ
台風や地震などの際に懸念される停電。日頃の備えが大切です。懐中電灯などを、それぞれの部屋の決まった場所においておくのが良いと言います。おすすめは停電ごっこです。
雨戸やカーテンを閉めて、なるべく暗い状態にして懐中電灯を探します。おすすめなのは蓄光テープ。懐中電灯に巻くように貼るのがポイントで、スイッチにも貼っておくと、すぐにどこがスイッチかわかって素早く明かりをつけられます。スタート地点をかえてみるといいです。
暗闇の中で実際にやらないとわかりません。1回でも経験しておくことで、子どもが自分で懐中電灯をつけられるようになることが大切です。
もしもしごっこ
使い方を覚えてほしいのは、災害時に電話などがつながりにくい場合に使う災害用伝言ダイヤル 171です。家族などに向けてメッセージを録音して相手はそれを聞くことができます。毎月1日と15日は体験利用が可能です。一度親子でごっこしてみましょう。
親はガイダンスにしたがってメッセージを残すことができるはずですが、子どもはできないかもしれません。
災害は知識だけでは乗り越えられません。子どもが実際にやってみて自分にもできるという自信が、もしものときの安心に繋がります。
携帯電話だけでなく、固定電話や公衆電話を使ったことがない子どももいるはずなので、試してみるといいでしょう。
水道使わないごっこ
台風や地震などの際に懸念されるのが断水。そこで今泉マユ子さんがおすすめするのが、水道使わないごっこです。
断水したことを想定して、水道水を使わない生活をします。親子でやることが大切です。
まず、朝起きてから寝るまで水を使う場面を書き出します。水をいろいろと使っていることに気づきます。
歯磨き
達人のおすすめは歯みがきシート。歯磨きに適した成分が含まれていて、これで直接磨きます。
歯みがきシートは備えてあっても使ったことはないと思います。ごっこの日がチャンスなのでぜひ使ってみてください。
ごはん
パスタを作ってみます。通常は茹でるときにたくさんの水を使います。そこで達人のおすすめは、熱に強いポリ袋で調理すること。パスタを半分に折って、備蓄している水200ccを入れます。
中の空気を抜きながら、ねじりあげて、上の方で結びます。これを湯煎するが、袋が熱い鍋の底に触れないように皿を敷いておきます。通常たっぷり入れる水も鍋の1/3程度までで大丈夫です。
パスタのソースとスープもポリ袋に入れて同時に温めます。今回のパスタの所要時間の7分ほど経つと、いい具合にしんなりしています。
湯煎調理は、1つの鍋で何種類も同時に調理できて、お湯は繰り返し使うことができるので、災害時には非常に有効な調理法です。米の場合は30分くらいです。
お風呂
水を使わずに髪を洗います。使うのはドライシャンプー。髪や頭皮に行き渡らせます。汚れを拭き取ります。
ちょっとした時に水を使っています。もしものときも大丈夫という対策を見つけておくことが大切です。それが防災力アップにつながります。
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