きれいな文字がすぐに書ける 萩原季実子 まちかど情報室 2月8日15日

ペン字家庭

2021年2月8日、15日のまちかど情報室のテーマは”きれいな文字 すぐ書けます”でした。自信がなくても簡単にきれいな字が書ける方法を教えてくれたのはペン字講師 萩原季実子さん。萩原さんは企業などにも招かれ、短時間で文字が上達するコツを伝えています。

ペン字はコツコツ長時間かけて何回も書いて練習する、と想像される方が多いですが、ポイントを押さえるだけで、ぐっと大人っぽさが増します。

2021年2月8日の放送分は、まず押さえたい、漢字を書く時のポイントです。

漢字 4つのポイント

漢字は、形が多様なひらがなよりも上達しやすいです。

ポイント① 斜め45度に打ち込みを入れる

線の書き始めに、書道をイメージして筆を置く仕草を、ペン字でも入れましょう。すると、文字にメリハリが出て、見栄えがするようになります。

ポイント② 横線に傾きをつける

横線が同じ向きになってしまうと、単調な雰囲気、どこか記号のようなデジタルっぽさが残ってしまいます。そこで、横線に傾きをつけましょう。

そのために覚えておきたいのが一二三の書き方です。


最初はちょっとあげて、真ん中からグッと下げて弓なりにする。これが基本です。


一画目は少し右上に。二画目は先ほどと同じく弓なりにして、二つの線の角度を変えるのがコツです。


一画目は少し右上に、二画目は水平に、三画目は弓なりにします。グッとこなれた印象になります。

これは他の文字にも応用できます。例えば、生や土など。

ポイント③ 囲みの中の横線は両側にすき間

四角などで囲みむ文字を、大人っぽく、こなれた印象にする萩原季実子さんの技です。

文字に抜け感が出て、上品な雰囲気を出すことができます。

ポイント④ 縦の線を内側に寄せる

囲む文字の中でも正方形に近いものは、正方形のように書くと、まるで記号のようになってしまいます。

そこで両サイドをぎゅっと斜め下にすぼめるだけで、とても大人っぽくなります

例えば貴重という文字には、①打ち込み ②横線の傾き ③すき間 ④縦線を寄せるという4つのポイントが含まれます。これらをしっかり押さえるだけで、文字が綺麗に見えます。

皆さん思わず「いいじゃん」と自分の字を褒めたくなるような字に変えることができます。ぜひ楽しみながら練習をしてもらいたいと思います。

 

日本語は漢字だけではありません。2021年2月15日の放送でもペン字講師 萩原季実子さんが、ひらがなを書くときのポイントと文章全体が美しく見えるようになる技を教えてくれました。

ひらがなを書くときのポイント

ひらがなは漢字よりも簡単そうに思えるかもしれませんが、ひらがなの方が苦戦している人が多いんです。ひらがなは漢字に比べると画数が少ないです。例えば、かきくけこのくように一角だけでできているひらがなもたくさんあって、一本の線だけで形を決めなければいけない、勝負しなければいけないということになります。

一筆書きのひらがなは丸みを加える

例えばヘ。向きを変える部分がポイント です。曲がり角を鋭くするのではなくて、柔らかく小さな丸みをつけることによって、ひらがな本来の丸みと柔らかさを生み出す表現につながります。

ひらがなには曲線が多いため、そこにしっかりと丸みを出すと、綺麗に見えます。

続いては、線と線が離れている文字。メリハリがなくてつたない感じがしがちです。そこで大切なのがポイントは…

ひらがなは見えないつながりを意識して書く

ひらがなは本来、次の線につながっているような形をしているので、このつながりを自分でも点線を作って表現できるようになると、グッと大人っぽくなります。

全ての線がつながっているという意識を持ってペンを動かすと、文字に丸みが出て、バランスが良くなります。

文章全体が美しく見えるようになる技

いざ文章を書こうという時にも萩原季実子さんの技があります。

文字の黄金比率を活かして文章を書く

文字を全て同じような大きさで書くと、画数の多い漢字が画数の多い漢字に比べて、ひらがなの方が大きく見えがちです。ひらがなを小さめに書くとメリハリがある感じがします。

萩原さんが考えた黄金比率が10対8です。5画以上の漢字を10とすると、ひらがなと4画以下の漢字は8の大きさで書きます。

直径の比率を10対8にした二重丸を使って、5画以上の漢字は外側いっぱいに、それ以外の文字は内側に収めるように書くと、文章がきれいに見えます。

直径が10:8の比率の二重丸を実際に自分で作って、そこに文字を書いてみると感覚がつかめます。

自分の字ってこんなに素敵になるんだ、という変化を感じてもらいたいと思います。この変化に気づくことができると、書くことが心地よく、気持ちよくなってきます。是非試していただきたいと思います。

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