食あたりのときはどんな症状になるの?
嘔吐のみだけど食あたり?
下痢のみだけど食あたり?
嘔吐のときの対処法は?
下痢のときの対処法は?
・・これらにお答えします。
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食あたり(食中毒)の症状
ここでは、”食あたり”を食中毒とほぼ同じ意味で用いていると考えます。
食中毒の主な症状は、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、発熱などですが、原因によって症状が異なります。潜伏期間(時間)も異なります。
サルモネラ属菌
当日から3日後くらいの間に腹痛、下痢、嘔吐、高熱がみられます
腸炎ビブリオ
1日以内に激しい腹痛、下痢などを起こします。発熱、吐き気、嘔吐が見られる場合もあります。
黄色ブドウ球菌
3時間ほどで吐き気、嘔吐、腹痛がみられます。下痢を伴うこともありますが、普通高熱は出ません。
腸管出血性大腸菌(O157)
4日から8日で激しい腹痛の後、水様下痢を起こします。しばらくして下血(血性下痢)がみられます。
O157以外の病原性大腸菌
大腸菌の種類によって潜伏期間と症状が異なります。
半日から3日以内に下痢、腹痛を起こす場合、激しい水溶性の下痢を起こす場合、3日以内くらいに血便、腹痛、発熱を起こす場合、散発的に下痢をする場合、4日から8日くらいで腹痛、血便を起こす場合などがあります。
カンピロバクター
2日から7日くらいで発熱、頭痛などから吐き気、腹痛がみられ、下痢が続くことがあります。
ボツリヌス菌
当日から1日半くらいして吐き気、嘔吐の他に神経症状が現れます。
ウェルシュ菌
10時間ほどで腹痛、下痢がみられます。
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セレウス菌(嘔吐型)
30分から6時間で吐き気、嘔吐がみられます。
セレウス菌(下痢型)
8時間から16時間で腹痛、下痢がみられます。
ノロウイルス
1日から2日で吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱が起きます。
食あたり(食中毒)の症状が嘔吐のみのときの対処法
嘔吐とともに下痢や発熱を伴う食中毒が多いですが、症状として嘔吐しかみられない場合もあります。
セレウス菌(嘔吐型)の場合、水分補給、栄養補給で回復します。
一般に、嘔吐の後にはうがいをして、口の中の臭いで再び気持ち悪くならないようにします。
吐いたものの臭いでも気持ち悪くなるので、直接触らないように気をつけてすぐに始末しましょう。
脱水症状にならないように水分補給が大切です。
食あたり(食中毒)の症状が下痢のみのときの対処法
一般に、安静にして、水分を補給し、消化しやすい食事を摂取することが大切です。
セレウス菌(下痢型)の場合は、水分補給、栄養補給で回復します。
病原性大腸菌の場合、家族はドアノブを消毒したり、便で汚れた下着の扱いに気をつけたりして感染が広がらないようにする必要があります。
患者も食事前や用便後に手洗い・消毒をしたり、浴槽に浸からないようにするなどして、家族等に感染させないようにする必要があります。
まとめ
食中毒は、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、発熱などが主症状です。
ただし、原因によって症状が異なるので単純ではありません。
嘔吐のときも下痢のときも水分が失われるので、しっかり水分補給しましょう。
吐物や汚物の扱いに気をつけ、2次感染を防ぐことも大切です。
嘔吐や下痢が続くときや激しいときは、速やかに診察を受けましょう。
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