2020年6月26日・7月3日のNHK おはよう日本 まちかど情報室のテーマは”冷蔵庫 上手に収納”でした。置き場所を決めて使いやすくするアイデアと、立てて入れることで取り出しやすくなるアイデアが紹介されました。
冷蔵庫に物が多くて、上手に収納されていないために、取り出しにくかったり、どこに入れたか忘れてしまったりという経験はないでしょうか。
冷蔵庫の上手な使い方を教えてくれたのは、料理研究家で台所改善コンサルタントの高木ゑみさん。高木さんは料理を教えるかたわら、台所における家事の効率化を多くの人に伝えています。
SNS( → Instagram)を使って台所周りを使いやすくする収納の技を発信している高木ゑみさん。外出自粛によりまとめ買いをする人が多くなってから冷蔵庫に関する相談が多くなったそうです。
冷蔵庫の中がぐちゃぐちゃになったり、食材をダメにしてしまったり、使いかけの食材がたくさんあって買い物に行ったときダブって買ったりという声をたくさん聞いたとのこと。
冷蔵庫で食材を管理をするのが苦手な人は、まとめ買いすると、隙間なく入れることだけに満足してしまって、取り出すことを考えていない人が多いといいます。
高木ゑみさんの冷蔵庫収納術
置き場所を決める
冷蔵庫は長期保存する場所ではなく一時保存する場所なので、置き場所を決めることが大切です。
いい冷蔵庫は、見やすくて取り出しやすい。使いやすい冷蔵庫にするため、高木ゑみさんは置き場所を4つのエリアに分けて考えています。
まずドアポケットには、どこにあるか見やすくすため、ビンやチューブに入った調味料を立てておき、フタのできない牛乳などを置いています。
ここにあえて置かないのはペットボトル。横にしてもこぼれないので上段に入れています。
一番見やすい下段には、残った料理やサラダのために切った野菜、封の開いたハムなど、早く食べる必要があるものを置いています。ここに物が多いときは、残り物を使ってメニューを考えようというサインです。
置き場所を決めることが取り出しやすく食材を無駄にしないことにつながります。
セット化やすぐ使うものなどの分類を
中段は食材をトレイに乗せて奥のものでも取り出しやすく。
それぞれのトレイには佃煮や納豆などご飯のおともになる物や、パンを食べるときに合うヨーグルトやジャム、味噌やわかめなど味噌汁を作るときの材料など、食卓や調理台に置くだけでサッと準備ができてしまうセットになっています。
同じ用途のものを一緒にしておけば、冷蔵庫の奥で気づかず期限がしてしまうということもなくなります。
シールを貼って家族全員がわかるように
もう一つ大事なことは、シールなどを貼って家族全員がわかるようにすること。
冷蔵庫は家族全員が使うもの。違う場所には置かない、合った場所に戻すなど、家族全員がわかるようにすることが上手に収納することの第一歩です。
整理された冷蔵庫を維持し続けることは、時短につながるし、節約にもつながります。家族に協力してもらって維持し続けることをおおすすめしています。
冷蔵庫の冷気の吹き出し付近にビールや炭酸飲料などを置くと、凍って破裂する恐れがあるので、気をつける必要があります。
冷蔵庫によって大きさや吹出口の位置などが違うので、それそれの家庭に合った置き場所を決めるときの参考にしてください。
冷凍室
重ねてしまうと下から取るのが大変とか、見えにくいとか、とにかく使いにくいという声が多いようです。
下に入れたことを忘れて食材が古くなって使いにくくなる、という悪循環になりかねません。
そこでオススメは立てて並べることです。立てて入れることで、しまうときも取り出すときも楽になります。
食材はあらかじめ平らにして凍らせておくと入れやすくなります。
食材には食材名を書いたシール(たとえば↓)を貼ったダブルクリップ↓を、上から見えるようにつけておきます。
使った食材のクリップはラベルシールを入れたマグネットポケット(たとえば↓)にはさんでおくと次に何を買えばいいのかすぐに分かります。
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多少手間はかかりますが、1回作っておけば繰り返し使えます。
野菜室
忘れてダメにしたという悩みが多いようです。野菜もできるだけ重ねないようにしましょう。
野菜は鮮度を保つため、育った状況に似せて保存するのがいいと言われていたます。
立てておいたほうがいいものが多いので、容器を使って野菜を立てやすく入れやすくします。
野菜によっては保存にひと手間かけて長持ちさせましょう。
シナシナになりやすい葉物野菜は水につけ、余分な水分を取ってペーパータオルで包んで保存します。
水気に弱いきゅうりなどは乾いたペーパータオルで包んで保存袋に入れて立てておきます。
使いかけの野菜は専用のスペースを作ることで、早く食べる必要があるものがひと目で分かります。
家事を負担に考えている人が多いですが、冷凍室と野菜室を上手に活用すると、買い物の回数はぐんと減り、しまい方を工夫すると家事の負担はすごく減ると高木ゑみさんは言います。
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