2020年10月20日のまちかど情報室のテーマは”手作りせっけんで 楽しく手洗い”でした。子どもが楽しく手洗いできるようなせっけんの作り方を教えてくれたのはオリジナルのせっけん作りの講師をしている日本デザイン石けん協会代表理事 松崎ひさ子さん。松崎さんは宝石やパフェ、アイスなどに見えるデザインせっけんも作っています。
手作りせっけんを親子で作ろう
手を洗う機会が増える中で、小さな子どもが手を洗うのを飽きてしまったり、水でバーッと流すだけでせっけんをしっかりつけて洗ってくれないという声を聞きます。
でも、自分で作ったせっけんなら、手洗いも楽しくできそうということで、材料として使うのが、グリセリンソープという植物性の石鹸です。保湿成分のグリセリンが多く含まれているのが特徴で、雑貨店などで買うことができます。
一般的なせっけんは熱で溶けにくい物が多いですが、このせっけんのいいところは熱で溶かして冷やして固まることです。
①グリセリンソープを鍋に入れ、弱火でかき混ぜながら溶かす
②溶けたらトレーに流し、冷蔵庫で冷ます
他にもグリセリンを含む色付きのせっけんを溶かして使います。
30分ほど冷まします。
板状に伸ばして固めて、型で抜く方法がいちばん簡単に楽しめます。いろいろな形ができて子どもたちも楽しそうです。
一手間かけるとさらに面白いものができます。型で抜いた色付きのせっけんを容器に入れて、そこに溶かしたグリセリンソープを流し込みます。すると中のせっけんが透けて見えるおしゃれなせっけんができあがります。人が風呂に入っているような立体的なせっけんも作れます。
型抜きをする他にも、型に直接流し込めば、より簡単に好きな形にすることができます。
達人おすすめの技は、小さなおもちゃを容器に入れておいてグリセリンソープを流し込みます。毎日ちゃんと手を洗うと、せっけんが小さくなっておもちゃがとれます。
遊んでいる感覚で長くせっけんを触っているので、しっかり洗えます。
使い終わった後はせっけんを水で洗い流しておけば清潔です。水を切っておけば、ふやけることなく何回でも長く使えます。
自分で作ったせっけんにはお気に入りがあるはずです。手作りせっけんを親子で楽しんで、一緒に手を洗いましょう。
たくさん作って、配ったり、飾っておくのもいいかもしれません。
変わった手触りのせっけんで手洗いを楽しく
10月27日の放送では、ちょっと変わった手触りのせっけんを使うことで、手洗いが楽しくなるという技を教えてもらいました。触ること自体がおもしろいというユニークなせっけんを使うことで手洗いが楽しくなります。
子どもは毎日の手洗いに飽きてしまっているところがあるので、普段と違った感触のせっけんを使うことで、子どもたちも興味を持ってくれ、しっかり手を洗ってくれるようになればいいと思います。
柔らかい粘土のような感触のせっけん
まずおすすめなのが、柔らかい粘土のような感触のせっけん。使う材料はグリセリンソープという植物性のせっけん。保湿成分のグリセリンが多く含まれているのが特徴です。
このせっけんは熱で溶けやすく、鍋に入れて弱火にかけます。溶けたら、水を加えてかき混ぜます。すると、次第に白くなって、箸でつかめるくらいになったらできあがり。
ゼラチンせっけんと寒天せっけん
さらに、松崎さんがおすすめするのが、身近な食材を使ったせっけん。ゼラチンと寒天。ゼラチンせっけんは、ゼリーのようなぷるぷるとした手触りに。一方、寒天せっけんは、より弾力があって独特の感触を楽しむことができます。
作り方は簡単。ゼラチンの場合、ジュースを使ってゼリーを作るときの分量と同じで、ジュースを市販の液体せっけんに変えるだけで作ることができます。ゼラチン5g+お湯50mlに液体せっけん200ml。
寒天の場合は、例えば、200mlの水に寒天2gを混ぜ、それを沸騰させて溶かした後、100mlの液体石鹸を入れると、泡立ちもよく程よい感触になります。
それぞれ型に入れて固まれば完成。好きな形にすることもできます。
手を洗うときは、小さな型に入れて作ったものをひとつかふたつ、しっかり泡立つ数を取って手を洗います。
注意点
注意点としては、作ったせっけんを長く置かないことです。菌が繁殖する可能性があるので、その日に使い切れる分量で作ってください。
おいしそうなので、食べないように見守ってください。
ゼラチンせっけんは室温が高いと形が崩れてしまいます。つぶさずに、使う直前まで冷やしておいたほうが、より楽しく使えます。
いつもと違うというワクワク感というか、自分から楽しんで興味を持って手を洗いに行ってくれるのではないかと思います。
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