2021年4月9日のまちかどトレンドのテーマは”最高の一冊に出会える!?サービス” でした。本にまつわるトレンドです。
巣ごもり需要もあって、去年、出版物の売り上げは、 前年比で4.8%も伸びています。
読書熱が高まっています。そこで人気を集めているのが、選書サービスです。
目利きの書店員などが、その人のために、こだわりの一冊を選んでくれます。
SNOW SHOVELING
東京都世田谷区にある書店の店主 中村秀一さんは、去年からオンラインでの選書サービスを始めて、多くの申し込みが寄せられています。
吉田アナもオンラインで体験しました。
本を選んでもらう際には、ビデオ通話で、中村さんの質問に答えていきます。事前のアンケートもあります。
「子供の頃の夢は?」
「中高は弁護士になりたいと思っていました。弁護士は人の前で何かをプレゼンする。それを分かるように伝えるというところでは、なんとなく似た職業を選んだのかな、と思ったりもします。」
好きな本などもアンケートでは答えますが、身の上話などを15分ほどして、会話は終わってしまいます。
その後、どんな本が選ばれてくるかは、家に届くまでは分かりません。
そして届いた本が、歌手 早川義夫さんのエッセー集『たましいの場所』というものでした。
届いた時は、タイトルだけではわかりませんでしたが、読んでみると、人前で表現することについての思いが、結構細かく綴られていて、普段、アナウンサーが喋るということに、何かつながるかなという気付きががありました。
中村さんは、選んだ理由を教えてくれません。
ただ、新たな自分を発見するためのきっかけになれば、と言っていました。
好きな本や好きな作家さんを外すことも考えるそうです。
いたわ書店
他にも北海道砂川市の書店では、メールで質問に答えると、目利きの名物店主 岩田徹さんが、およそ1万円分、十冊程度選んでくれるというものもあって、非常に人気です。
本選びが楽しくなるよう、売り方に工夫をこらした書店が人気を集めています。
梟書茶房
本と珈琲 梟書茶房 [FUKUROSHOSABO] – ドトールコーヒー
東京 池袋にあるブックカフェ。販売している本を見ると、全ての本に同じカバーがかけられていて、題名を見たり、開いて読んだりすることはできません。
手がかりは店の担当者が書いた短い紹介文です。
例えば、世界は思いもよらないスピードで変化している。その専門性を知るには本が一番だ、と書かれています。
読みやすさ、誰かにあげたくなる、役に立つという三つの項目の5段階評価が書かれています。
本の中を見ずにあえて直感で選んでもらうことで、意外な出会いを楽しんでもらおうという仕掛けです。
「なんかワクワクして、開けるのが楽しみ。」
ブックマンション
東京都武蔵野市の書店。様々な人が、自分の売りたい本を並べている古書店。
棚の一つ一つを有料で貸し出していて、70人ほどがそれぞれ自由に本を並べています。本屋さんがいっぱいという感じです。
広島カープの関連本ばかりの棚、テーマがキツネの棚、売主が小学生の棚など。棚ごとに陳列が個性的で面白いと注目されています。
「自分の知らない本が結構目にとまって、読書の幅が広がるのかなと思います。」
何かヒントになればと思います。
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