2021年4月16日のまちかどトレンドのテーマは”金継ぎ”でした。器の金色の模様が、独特の味わいになっています。初めからのデザインではなくて、割れていた部分です。金継ぎという伝統の技法で、割れたものを漆でつないで、金粉などで装飾したものです。
素晴らしい技術です。大事に使っていこうというところもあって。
今、この金継ぎをやってみたいという人が増えています。Instagram で#金継ぎを検索すると、8万5,000件以上投稿されていることがわかります。
おうち時間が増える中でアート感覚で、食器などを生まれ変わらせる金継ぎが注目されていて、初心者でも取り組みやすくなっています。
東京都渋谷区にある生活雑貨店渋谷では、金継ぎの道具が人気を集めています。
仕上げに使う金粉や金箔、割れた部分を繋げるのに使う漆も色々あって、チューブから出して塗るものや、マニキュアの瓶に入っているようなタイプの漆もあります。
マニキュアのような感覚で塗れて、初心者でも使いやすい漆も登場しています。
おうち時間を活かして、金継ぎにじっくり取り組む人が増えていて、金継ぎ関連商品の去年の売り上げは、おととしのおよそ1.5倍に上りました。
「食器類はいいものを長く使いたいという需要があるので、この機会に金継ぎを始めてみようというお客さんが多いようです。」
さらに、金継ぎの技法を学べる教室も各地で開かれています。
東京都世田谷区の教室では、直したい食器を申し込んで、1回2時間くらい作業をして3回ほどで完成させます。
友人からプレゼントされた大事な食器を直したいという人や、金継ぎを始めたと知人に話したら、早速修復を頼まれたという人も。
教室には申し込みが増えていて、キャンセル待ちになることもあるそうです。
親子で来ている女性。両親が大切にしたしていたお皿が、長く欠けたままになっていました。
「実家で使っていたものなので古いです。大事にしていたので、ちょっと直してみようかなと。」
欠けていたところに漆を塗り固めて、元の形に再生しました。そこに金粉を振りかけて仕上げていきます。
「きれい」
「すごくおしゃれになった。」
金継ぎで思い入れのあるお皿が、新たなデザインに生まれ変わりました。
「初めて作ったので、すごく感動しました。大事にしようと思います。」
大切にしようという思いがより強くなる。それが金継ぎの素晴らしさかもしれません。
陶器だけではなく、ガラスも金継ぎで修復できます。
金継ぎには時間がかかりますが、もっと身近に感じたいという方に、金継ぎをデザインとして取り入れたアクセサリーも登場していています。
ブレスレット、指輪、ピアスなど。陶器をあえて割ってから、金継ぎをしています。
皆さんも金継ぎを試してみたらいかがでしょうか。
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