2021年9月21日のまちかど情報室のテーマは”おうちごはん 簡単盛りつけ術”でした。
ひと工夫するだけでおうち料理が変身する技を教えてくれたのは料理研究家 祐成二葉さん。二葉さんはレシピの開発から盛りつけ方の研究まで行い、料理教室でその技を伝えています。
食べ物は食べるより何より、目で見てうわーというのが欲しいです。家庭で作るような惣菜でも、いくらでも盛りつけ次第で変化できます。
おかずの定番コロッケ
野菜と一緒に普通に盛り付けても十分美味しそうですが、これをちょっとご馳走風に変身させる技があります。
ポイントは皿の上の余白です。結構よく見るのは、皿にたっぷりと盛ってしまう。
逆に、少し大きめの皿にゆとりを持って盛り付ける方が、高級感が出てきます。
①縁のある一回り大きめの皿を選ぶ
②付け合せの野菜はコンパクトに盛る
③ソースを下に敷くと非日常感もアップ
④コロッケは付け合わせから少し離しておく
高さを出すために付け合わせのキャベツ・玉ねぎは、氷水に5分ほどさらすと、立体的にシャキッと盛りつけやすくなります。
パセリをチョロッと散らせば完成。定番のおかずも、ほんのひと工夫で、ちょっとしたご馳走風に見えます。
祐成さんによると、料理と余白の比率は7対3くらいがいいそうです。七三盛り。
ローストビーフ
ローストビーフは最近はスーパーなどでもよく見かけます。
せっかくのごちそうも、普通に並べると、ちょっと平凡な印象になってしまいます。
盛りつけが平面の的なものは美味しそうに見えないので、高さを出して影を作ると変わってきます。
まずマッシュポテトを山形に盛ります。オニオンスライスも山形にして添えます。
丸めたローストビーフを、囲むように一つずつ立てかけていきます。
さらに赤玉ねぎで彩りを添えてアクセントに。粗挽き胡椒を使います。
これだけでレストランで出てくるような一皿に変わります。家庭料理もパッと明るくなります。
ミートボールなど丸くて小さい料理
転がりやすくて高さが出しにくいです。
高さを出すには串を使います。串に刺して、お互い立てかけるように盛りつければ、立体感が出て高さが出ます。
串刺しにすることで、彩りも良く、さらに食べやすくなります。
やはり、市販のものとか買ってきたものを上手く利用して、盛りつけ方を変えるだけでもずいぶん違います。
ポイントを押さえれば誰でもきれいに盛りつけることができるので、ぜひやってみていただけたらと思います。
2021年11月2日のまちかど情報室のテーマも”おうちごはん 簡単盛りつけ術”でした。
盛り付けのバランスを重視して、料理の印象をパッと変える技を教えてくれたのは、今回も料理研究家 祐成二葉さん。
盛りつけは、絵に例えてみるとイメージがしやすいと祐成さんは言います。
皿はキャンバスみたいな感じです。
バランスよく構図を考えて盛ると、より上手に盛りつけられます。
今回は、例えば、夕食の定番料理 ハンバーグです。
これをより美味しそうな一皿にする技があります。
○□△を意識して盛り付ける
大きめのハンバーグの場合は、丸い盛り付けがおすすめです。
中心にハンバーグ。それを囲むように等間隔に付け合わせを置いていくと、同じ具材でも、ちょっと違って見えます。
バランスを意識して盛りつけるだけで、魅力的な一皿になります。
ハンバーグが2つの場合、四角形を意識した盛り付けがオススメです。
皿の真ん中に二つ並べて、付け合せやソースは平行に盛りつけていくと、バランスよくすっきりとした印象になります。
ハンバーグが3つの場合は、ソースを三角形に描くようにして、それぞれにハンバーグを置いていきます。
付け合わせも形を意識して盛りつければ、ちょっとおしゃれなイメージになります。
二点盛りは顔のように見えます。
三角形はフランス料理風なディナーのようなイメージがあります。
いろいろやってみていただけるといいと思います。
皿の選び方
料理のキャンバスだという皿の選び方です。
おうち時間が増えた今だからこそ、ほんのひと手間。有りもの皿の中から料理に合うものを選ぶと、ちょっと印象が変わります。
形だけでも、丸の他にも、だ円形、正方形、長方形など、いろいろあります。
だ円形の皿は、何品かな料理をまとめて盛りつけるのにおすすめです。
丸い皿よりバランスが整いやすいです。
正方形の皿は、春巻きのような形がしっかりした、はっきりした料理と相性がぴったりです。
パリッとした印象も強調できます。
焼き魚などに使う長方形の皿。
スイーツなど、小さいものを並べるときは、長方形の皿を使うと奥行が出る分、印象が強まります。
おうちごはんも多くなって、普段の盛り付けで飽きた時に、ちょっと盛りつけ方を変えたりアレンジするだけで、いくらでもバリエーションが広がっていくので、楽しんでやっていただけたらと思います。
形の他にも、色もポイントで、淡い色のケーキやパスタなどの場合は、濃い色の皿に盛りつけるとイメージがちょっと、ガラッと変わります。
ちょっと工夫です。
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