冬の洗濯のポイント 冬物の洗い方 乾かし方 中村祐一

冬物家庭

2022年1月11日のまちかど情報室のテーマは”冬の洗濯術”でした。悩みの多い冬の洗濯方法を教えてくれたのはクリーニング店の3代目 中村祐一さん。

中村さんは洗濯アドバイザーとして企業や一般向けの講演など行っています。

冬の洗濯のポイント

そんな中村さんが冬場の洗濯にまず大切だというのが…

水の量です。 夏よりも冬物は衣類が厚いため、水を多く含んでしまって、水が足りなくなって、洗浄力が下がってしまうことがあります。水を増やすことがポイントになります。」

簡単に水の量を増やす方法は…

一般的な洗濯機の場合、スタートして水量を自動で計算した段階で、一旦止まります。

そこで、水量の設定を1~2段階上げると、足りない水が補われ、汚れが落ちやすくなります。

さらに洗浄力を上げる技があります。

バケツ1杯のお湯を入れることです。

冬場は水温が低い分、汚れが落ちにくいため、お湯を加えて、量だけでなく温度も上げることで、より効果が高まります。

ただし衣類の色落ちを防ぐため、入れるお湯は30~40℃にしましょう。

冬物衣類の洗い方

セーターなどウール100%の衣類は難しいです。

縮ませずに洗う方法を中村さんに教わりました。

まず30℃以下のぬるま湯におしゃれ着用の中性洗剤を適量入れす。

そこへウールを沈め、3分間浸け置きしますが、ここで気をつけることがあります。

絶対に動かさないようにするのが最大のポイントです。

ウールは濡れた状態でもんだりこすったりすると、繊維がからみ、それが縮みの原因になります。

3分置いたら、2分間ゆっくり押し洗いをします。

繊維がからまないように上下にゆっくり水をくぐらせるイメージです。

ここで中村さんの技。

すすぐ前に、洗濯機で30秒ほど脱水します。

「押し洗いの後は、洗剤が汚れを包み込んだままの状態なので、脱水することで汚れた洗剤を衣類から離すことによって、汚れを落とす効果が高まります。 」

縦型洗濯機の場合は、遠心力で衣類が内側に張り付いたまま回るので、繊維がこすれて縮むことはありません。

あとは押し洗いの要領ですすぎをし、もう1度最後に脱水すれば完了です。

ドラム式の洗濯機で行う場合は、縦型の場合はよりも、中で衣類が動くので、生地がこすれないように、洗濯ネットに入れて洗うようにしてください

ただし絶対失敗したくないという衣類の場合は、クリーニング店に出すのがおすすめです。

冬場に活躍するフリース生地の衣類。

洗濯によって毛玉ができやすいですが、この毛玉を防ぐためにブラシを使うと便利です。

洗濯の前と後にブラシをかけます。

先端に丸みがあって、弾力のあるものを使うといいです。

毛玉ができる前にブラシをかけることで、からみ合った繊維はほぐれ、洗濯の際に毛玉ができるのを防ぐ効果があります。

様々な種類の素材が増えるのが冬の洗濯なので、その素材の特性に気をつけて、上手に洗濯するのがポイントです。

 

2022年2月1日のまちかど情報室のテーマは”冬の洗濯物 よく乾きます”でした。

悩みの多い冬場の洗濯物の上手な乾かし方を教えてくれたのは、今回もクリーニング店の3代目 中村祐一さん。

冬の洗濯物の干し方

中村さんがおすすめする冬の洗濯物の干し方は…

冬場は気温が低くて洗濯物が乾きにくいので、基本的には室温の高い室内干しをした方がいいです。

一般に、冬場は湿度が低いというイメージがあると思いますが、晴れていても、雨が上がった後などは湿度が高いので、温度や湿度が安定している部屋干しがおすすめです。

家の中で、例えば1番暖かい場所といえば、リビング乾燥機能付きの浴室も乾きやすいです。

中村さんの技
サーキュレーターや扇風機を上手く使って空気の流れを作ると乾きやすいです。

表面の水分を飛ばしてあげることも大事です。空気を動かすことで乾きやすくなるので、風を起こす、風を当てるというのはポイントになります。

冬場で加湿器を使っている方も多いと思いますが、部屋干しの際は、なるべく加湿器から離してください。

そして、せっかくの湿気が自分の周りから逃げないように、扇風機などは加湿器の側から洗濯物へと向けるといいです。

外に干したい場合は、中村さんによると、晴れて湿度の低い日の午前10時から午後2時あたりの、気温が上がる時間帯に外干しするといいです。

その際のポイントは、できるだけ表面積を増やすことです。これだけで乾かす速さが違ってきます。

例えば、シャツのえりは立てる。ボタンを留めるのは1か所だけにする。

スカートは筒状にして干す。

このような工夫をして生地の重なりを減らして空気に触れる部分を増やすと乾きが早くなります。

ウールの衣類の干し方

前回ウールの衣類の洗い方を教えてもらいましたが、中村さんがよく聞くお悩みがあります。

ぬれた状態でハンガー干しをしてしまうと、生地が伸びてしまう、自分で洗ったはいいが、どう干せばいいのか?というものです。

そのお悩みを解決してくれる、中村さんの技が平干しベッドです。

用意するのは、100円ショップなどで買えるワイヤーネットとクリップの付いたズボン用のハンガー2つだけです。

なお、クリップはなるべく強めのものがおすすめです。

作り方は、ワイヤーネットの両端をそれぞれハンガーのクリップで挟むだけです。

これを物干し竿などにひっかければ、ウールの衣類を伸ばすことなく乾かすことができます。

平干しベッドは室内物干しや乾燥機能付きの浴室内に干すのがおすすめです。

ワイヤーネット1枚とS字フックが4つあれば、2段、3段と簡単に増やしていくことができるので、ウールの洗濯物が多い時には試してみてください。

冬は暖かい場所に干すことが1つのポイントです。

上手な干し方を試していただきたいです。

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